誰もが発揮できる「新しいリーダーシップ」

高校生×立教大学生

高校3年
高見澤 佑 さん

立教大学生(経営学部3年)
黒木 真衣 さん

2022/10/19 (WED)

学び

リーダーシップは特別な能力ではない

高見澤 僕は今、高等学校の3年生で「リーダーシップ概論」を受けています。黒木さんはこの授業のSAをされていますが、立教学院のリーダーシップ教育にはどんな特徴があると思いますか?

黒木 一番の特徴は「リーダーシップは誰でも学修可能なものであり、誰でも発揮できるようになる」ということかな。立教学院の考えるリーダーシップは、特別な人だけが持っている能力ではなくて、学んで磨くことで、全員が身につけられる技術の一つだと思っているよ。

高見澤 黒木さんは大学でもリーダーシップ教育を学んでいると聞きましたが、高校での学びとどんな違いがあるんですか?

チームで成果を出すことの大切さを学ぶ

黒木 大学では自分の意見を伝える方法であったり、リーダーシップを論理的に学ぶことが多いね。一方、高校生向けに行っている「リーダーシップ概論」はその一歩手前の取り組みとして、自分の強みを見つけて、それがどのようにチームに活かせるかを考えることがメインになっているんだよ。高見澤くんは自分の強みを見つけられた?

高見澤 僕は先頭に立ってみんなを引っ張っていくタイプではなく、アイデアを出したり、たくさんの意見をまとめたり、資料を作ったり、みんなが活動しやすい環境を整えることが得意なんだということがわかってきました。

黒木 私から見ても、高見澤くんは周りを俯瞰して見る能力がすごくあると思う。そういう得手不得手も含めて、自分のことを深く考えることができるのか、この授業の魅力だよね。

高見澤 はい。でも、僕のリーダーシップは柔軟性に欠けるなと思うことも多いんです。チームが変わると自分の立場も変わりますが、その時々で自分がどんな役割を果たすのが一番良いのか、いつも悩んでしまいます。
リーダーシップ概論の様子(高3自由選択講座)

「自分がチームにどのように貢献できるのか」を考える

黒木 私がインターンに参加した企業の方が、「社会に出ると自分の立場が固定されることはなく、どんどん変化して越境し合うことで個人もチームも成長していく」と話されていたんだけど、まさに今、高見澤くんは自分の成長につながる経験をしているんだよ。

高見澤 そうだったんですね!少し前向きに考えられるようになりました。黒木さんがリーダーシップ教育を学んで良かったと感じるのはどんな点ですか?

黒木 社会に出たら一人ではなく、必ずたくさんの人と協同で取り組むことになるよね。そのとき「自分がチームにどのように貢献できるのか」ということを、しっかり考えられるようになったのは、すごく良かったなと思っているよ。

高見澤 なるほど。個人ではなく、いかにチームで成果をあげるかが大切なんですね。

どんな時代でも「リーダーシップ」は求められる

黒木 私はチームの最大の成果は「個の力×個の力×チーム力」だと思っているの。自分が授業を受ける側のときはチーム力の向上について学び、リーダーシップ概論で教える側に立つときは個の力を引き出すことを学ぶことができて、私自身もすごく良い経験ができていると感じているよ。

高見澤 教える側に立つことではじめて身につく力もあるんですね。今コロナ禍で社会が大きく変化していますが、僕はそうしたなかでどんな時代でも「リーダーシップ」は求められるものだなと思うんですが、黒木さんはどうですか?

黒木 そうだね。不安定なときこそ、みんな頼れるリーダーを求めるよね。でもそういうときこそ変わらない自分の強みを自覚して、伸ばしていくというのはすごく大事なことだと思う。高見澤くんがリーダーシップ概論を受けて一番良かったなと思うことはどんなこと?

高見澤 最初の頃もグループで良い結果を出せることはありましたが、「Aさんのおかげだったな」とか「あれこれ自分でやりすぎたな」とか、その過程に満足できることはあまりなかったんです。それが徐々に一人ひとりが活躍できるようになって、過程も結果も満足できるようになって、自分とチームの成長を感じられるようになったことです。

黒木 そう言ってもらえると、こちらもすごく嬉しいです。ぜひ大学では幅広く学んで、好きなものを見つけて、とことん自分の強みを磨いていってくださいね。

〈撮影協力〉立教大学図書館

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