「自分の個性」がリーダーシップになる

高校3年
石神 喬 さん(写真左)
太田 真季斗 さん(写真右)

2025/04/15 (TUE)

学び

一人ひとりが自分の強みを発揮する「立教型リーダーシップ」

石神 僕は高校1年生のキャリア学習で企業訪問を行う中でマネジメントやリーダーの仕事に興味を持って、立教型リーダーシップについて学べる「リーダーシップ概論」を選択したんだ。

太田 僕も小学生の頃から学級委員を務めてきて、より良いリーダーシップについて興味があったんだ。あと、大きなきっかけは、中学3年生で「リーダーシップ概論」に参加できる機会があり、当時の高校3年生が作成したゲームをプレイしたことがとても楽しくて印象的に残っていたから、自分が高校3年生になって授業を選択する時、迷わず受講を決めたんだ。講座で学んだ立教型リーダーシップは、一般的に想像するリーダーシップとは違うものだったよね。

石神 そうだね。一般的に想像するものが1人のリーダーが全体を引っ張る「支配型リーダーシップ」なのに対して、立教型は全員がそれぞれの強みを発揮してチームにいい影響を与える「シェアドリーダーシップ」。変化が激しく、社会が多様性を求めている今、1人の力に頼るのではなく、それぞれが自分らしさを生かせる柔軟なチームであることが重要なんだと学べたよね。

太田 立教型リーダーシップは、リーダーに限らず誰でも発揮できる可能性があると思う。先に立って物事を行う「率先垂範」だけでなく、メンバーをサポートする「同僚支援」や「環境整備」、ゴールへの道を設定する「目標設定・共有」もリーダーシップの形なんだよね。中学3年生でゲームをプレイした時に、高校3年生から「メンバーの意見に相づちを打って議論を進めることも『同僚支援』の一環だよ」と教えてもらったことが衝撃だったんだ。行動を起こすことだけがリーダーシップじゃないんだって。

石神 みんなを引っ張るリーダーシップが得意な人もいれば、話しやすい雰囲気をつくるリーダーシップが得意な人もいるんだよね。それぞれの強みを発揮していくことで互いのリーダーシップが高まって、チームが強くなっていくんだろうな。

リーダーシップを高めることで他者の意見の重要性に気づいた

石神 「リーダーシップ概論」を受講してから、自分自身の変化を感じることはある?

太田 僕は長いこと学級委員を務めて、多様な経験をしてきた自負があったけど、他のクラスの人とも話す中で自分が見てきた世界は狭かったことに気づいたんだ。さまざまな立場や考えの人がいる中で意見をまとめる難しさも知ったから、いままで以上に人の意見に耳を傾けることを意識するようになったかな。

石神 僕は数字や成果ばかりを追い求めるあまり、目の前にいる人に真摯に向き合ってこなかったことに気づかされたよ。太田君と同じように人の意見を積極的に聞いて、仲間の立場になって考えることを意識するようになったな。

生徒同士の議論を通じて見えてきた「強み」と「目標」

石神 「リーダーシップ概論」は先生に教えてもらう授業というよりは、僕たちが主体的に議論を進めていく形式だから、自分の強みを実感できた部分もあるよね。僕は計画を立てるのが得意だと感じているんだ。ただ効率的に進めるだけではなく、チームの状態やそれぞれの考えも汲みながら、理論的にサポートしていくようなポジションが向いていると思うんだ。

太田 石神くんは「目標設定・共有」が得意だよね。逆に僕は「率先垂範」、物事を率先して動かしていくことが強みだと感じているんだ。学級委員や部長を務めていた時も、会議などの場で最初に発言してきっかけをつくるように意識してきたし、授業の中でもそこは変わらなかったと思う。挑戦してみて失敗したとしても、それはそれで経験になるから、消極的になることはないかな。

石神 太田君はまさに「率先垂範」タイプだね。それぞれの強みを掛け合わせていくのがチームなんだと、改めて感じたな。

太田 立教型リーダーシップの考え方は、大学生や社会人になっても活きるよね。初対面の人とも積極的にコミュニケーションを取って、相手のリーダーシップを引き出せる人になりたい。

石神 僕はリーダーシップの育成に興味があるから、いずれは他者を育てるマネジメント側の仕事がしてみたいな。そのためにも自分なりのリーダーシップを伸ばしていかないとね。

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