留学生との対話から得た「生きた英語」と「チャレンジ精神」
高校生×グローバル教育
高校2年 新井 拓実 さん
高校2年 三本 武秀 さん
英語科 谷 尚彦 教諭
2026/08/01 (SAT)
学び
留学生との対話や「Field Trip」で広がった視野と新しい発見
谷 2026年度から高校2年生全員を対象に、外国人留学生とのディスカッションやアクティビティを行う5日間のプログラム「Global Studies」が始まりました。2人は別々のグループで活動しましたが、グループリーダーとなる留学生はどのような人でしたか?
新井 僕のグループのリーダーはパキスタン出身で、日本の大学院での博士号取得を目指している方でした。
三本 僕のグループリーダーも博士号取得を目指す大学院生で、インド出身でした。「日本で働きたい」と話していたのが印象に残っています。
谷 生徒4人+留学生1人のグループで活動してもらいましたよね。英語での対話の機会を多く設けたかったので、グループ単位でディスカッションやプレゼンテーションに挑戦してもらいましたが、気付きや発見はありましたか?
新井 日本とパキスタンの文化を互いに紹介し合い、その違いをプレゼンしたのですが、日本の常識にとらわれずにグローバルな視点を持つことで、外国の文化が形成された経緯や理由を理解しやすくなるとわかりました。
三本 僕のグループでは、留学生が「物語仕立てでプレゼンしよう」と提案してくれました。僕たちだけでは出てこなかった発想だったと思います。文化が異なるとアイデアも変わるのかと刺激を受けて、考え方の幅が広がりました。
谷 言語だけではなく、文化の違いも感じてもらえたことが嬉しいです。2日目には留学生に“日本を感じる場所”を案内する「Field Trip」も行いましたが、そのなかでは留学生とどのようなコミュニケーションが取れましたか?
新井 僕たちは浅草や東京スカイツリーを案内したのですが、日本の文化や観光地を紹介しつつ、留学生の普段の勉強法や進路の決め方なども伺いました。「将来は何になりたいの?」「なぜ留学を決めたの?」といったことを聞き、留学生が歩んできた道を知ることで、自分自身の将来を考えるきっかけになりました。
三本 僕のグループは日本ならではの場所を見てもらいたいという思いで皇居に向かったのですが、その日は入場できませんでした(苦笑)。その分、留学生と話したりごはんを食べたりする時間が増えて、「実はインド人は毎日カレーを食べるわけではない」「インド人の3~4割はベジタリアン」という話も出てきて驚きました。
新井 僕も、食文化に関して驚かされることが多かったですね。「宗教的な理由で食べられないものがある」という話を聞いて、自分にとっての当たり前が決して当たり前のものではないことを知りました。
三本 海外の人は、他者との違いをアイデンティティとして捉えていますよね。留学生が「私はビーガンです」って教えてくれたのですが、自分自身をきちんと言葉で発信して、それを周りも受け入れる文化っていいなと思いました。
谷 日本人はシャイで意見を言わない傾向が強いですが、海外の方々は意見をしっかりと伝える人が多いですよね。「Global Studies」でさまざまな文化背景を持つ留学生と触れ合うなかで、それぞれの良さを感じ、価値観を広げてくれたようで良かったです。
新井 僕のグループのリーダーはパキスタン出身で、日本の大学院での博士号取得を目指している方でした。
三本 僕のグループリーダーも博士号取得を目指す大学院生で、インド出身でした。「日本で働きたい」と話していたのが印象に残っています。
谷 生徒4人+留学生1人のグループで活動してもらいましたよね。英語での対話の機会を多く設けたかったので、グループ単位でディスカッションやプレゼンテーションに挑戦してもらいましたが、気付きや発見はありましたか?
新井 日本とパキスタンの文化を互いに紹介し合い、その違いをプレゼンしたのですが、日本の常識にとらわれずにグローバルな視点を持つことで、外国の文化が形成された経緯や理由を理解しやすくなるとわかりました。
三本 僕のグループでは、留学生が「物語仕立てでプレゼンしよう」と提案してくれました。僕たちだけでは出てこなかった発想だったと思います。文化が異なるとアイデアも変わるのかと刺激を受けて、考え方の幅が広がりました。
谷 言語だけではなく、文化の違いも感じてもらえたことが嬉しいです。2日目には留学生に“日本を感じる場所”を案内する「Field Trip」も行いましたが、そのなかでは留学生とどのようなコミュニケーションが取れましたか?
新井 僕たちは浅草や東京スカイツリーを案内したのですが、日本の文化や観光地を紹介しつつ、留学生の普段の勉強法や進路の決め方なども伺いました。「将来は何になりたいの?」「なぜ留学を決めたの?」といったことを聞き、留学生が歩んできた道を知ることで、自分自身の将来を考えるきっかけになりました。
三本 僕のグループは日本ならではの場所を見てもらいたいという思いで皇居に向かったのですが、その日は入場できませんでした(苦笑)。その分、留学生と話したりごはんを食べたりする時間が増えて、「実はインド人は毎日カレーを食べるわけではない」「インド人の3~4割はベジタリアン」という話も出てきて驚きました。
新井 僕も、食文化に関して驚かされることが多かったですね。「宗教的な理由で食べられないものがある」という話を聞いて、自分にとっての当たり前が決して当たり前のものではないことを知りました。
三本 海外の人は、他者との違いをアイデンティティとして捉えていますよね。留学生が「私はビーガンです」って教えてくれたのですが、自分自身をきちんと言葉で発信して、それを周りも受け入れる文化っていいなと思いました。
谷 日本人はシャイで意見を言わない傾向が強いですが、海外の方々は意見をしっかりと伝える人が多いですよね。「Global Studies」でさまざまな文化背景を持つ留学生と触れ合うなかで、それぞれの良さを感じ、価値観を広げてくれたようで良かったです。
「伝わった!」という成功体験と、自ら一歩を踏み出す勇気
谷 2人はこれまでに海外経験があるんですよね。
新井 僕は小学3年生からの2年間ドイツで暮らして、現地のインターナショナルスクールに通っていました。
三本 僕は、何度か家族で海外旅行に行きました。ハワイに行った時は、現地の人と一緒に「Pokemon GO」をやりました。
谷 そんな2人からすると、「Global Studies」と普段の英語の授業で違いは感じましたか?
新井 普段の授業でも外国人の先生はいますが、主に日本人の先生が進めるので、わからない時は日本語で伝えられてしまうんですよね。でも、留学生には英語で話さないと伝わらないので、今の自分の語学スキルを知る良い機会になったと感じます。
三本 普段の授業では単語や文法を学ぶことが多いですが、実際に留学生と話すとなると、文法の正確さ以上に自分の思いを積極的に言葉にすることが重要だと実感しました。最初はコミュニケーションが取れるか不安でしたが、いざ始まってみると、意外と伝わりましたね。
谷 「とにかく対話を楽しんでほしい」という思いがプログラムの軸にあるので、三本くんが話してくれたようにチャレンジする大切さを感じてほしいんですよね。新井くんの話にあった、自分のレベルに気付く機会にもしてほしいと思っています。
三本 新井くんは海外生活の経験もありますが、最初は不安じゃなかったですか?
新井 不安でしたよ。それでも積極的に話しかけると、相手もしっかり聞こうという姿勢で対応してくれることがわかったんです。言語は違っても、お互いに人間同士なんだなと感じました。
谷 初めて話しかけた時のことは覚えていますか?
新井 現地の学校での最初の授業が数学だったのですが、隣の子が計算に苦戦していたので、勇気を出して声をかけて教えたんです。それがきっかけでその子が周囲の友達を紹介してくれて、輪が広がりました。自分から動くことでコミュニケーションが生まれましたし、自信にもつながりました。
谷 アクションを起こすことが大切ですよね。2人のような海外経験をしていない生徒も、「Global Studies」を“プチ留学”のようなイメージで楽しんで、一歩踏み出す勇気を出してほしいです。英語が苦手な生徒から「楽しかった」「意外と話せた」という感想をもらって、意味のあるプログラムになったのかなと感じています。
新井 僕は小学3年生からの2年間ドイツで暮らして、現地のインターナショナルスクールに通っていました。
三本 僕は、何度か家族で海外旅行に行きました。ハワイに行った時は、現地の人と一緒に「Pokemon GO」をやりました。
谷 そんな2人からすると、「Global Studies」と普段の英語の授業で違いは感じましたか?
新井 普段の授業でも外国人の先生はいますが、主に日本人の先生が進めるので、わからない時は日本語で伝えられてしまうんですよね。でも、留学生には英語で話さないと伝わらないので、今の自分の語学スキルを知る良い機会になったと感じます。
三本 普段の授業では単語や文法を学ぶことが多いですが、実際に留学生と話すとなると、文法の正確さ以上に自分の思いを積極的に言葉にすることが重要だと実感しました。最初はコミュニケーションが取れるか不安でしたが、いざ始まってみると、意外と伝わりましたね。
谷 「とにかく対話を楽しんでほしい」という思いがプログラムの軸にあるので、三本くんが話してくれたようにチャレンジする大切さを感じてほしいんですよね。新井くんの話にあった、自分のレベルに気付く機会にもしてほしいと思っています。
三本 新井くんは海外生活の経験もありますが、最初は不安じゃなかったですか?
新井 不安でしたよ。それでも積極的に話しかけると、相手もしっかり聞こうという姿勢で対応してくれることがわかったんです。言語は違っても、お互いに人間同士なんだなと感じました。
谷 初めて話しかけた時のことは覚えていますか?
新井 現地の学校での最初の授業が数学だったのですが、隣の子が計算に苦戦していたので、勇気を出して声をかけて教えたんです。それがきっかけでその子が周囲の友達を紹介してくれて、輪が広がりました。自分から動くことでコミュニケーションが生まれましたし、自信にもつながりました。
谷 アクションを起こすことが大切ですよね。2人のような海外経験をしていない生徒も、「Global Studies」を“プチ留学”のようなイメージで楽しんで、一歩踏み出す勇気を出してほしいです。英語が苦手な生徒から「楽しかった」「意外と話せた」という感想をもらって、意味のあるプログラムになったのかなと感じています。
逆算思考の重要性と、他者に共感する力の磨き方
谷 これからの進路や将来は、どのように考えていますか?
新井 僕は医者を目指しています。『JIN-仁-』というドラマを見て、別世界にたった1人になったとしても、周囲の人たちと支え合うことで何かを成し遂げられるんだと知りました。僕も主人公と同じ医者になって、多くの人を救いたいです。
三本 僕の目標は弁護士になることです。将来は経済的に苦労している人をサポートする活動がしたいので、そのためにも弁護士としてしっかり働いて自分自身が経済的に自立し、理想としている活動や事業を実現できる人間になりたいです。
谷 現時点で進む道が定まっているのはすごいことですよ。思い描いている将来に向けて、「Global Studies」での経験は活きそうですか?
新井 留学生から進路の決め方について聞くなかで、何事も逆算で考えることが重要なのだと気付かされました。「どこの学部に行こうかな」ではなく、目指している仕事に就くために必要な学びが得られる学校や学部に行くべきだと感じました。今回のプレゼンや観光案内も、目標や目的を定めて、そのために何をすればいいのかという発想で進められたと思います。
三本 僕は外国の文化や価値観を知ったことで、異なる culture や他者を受け入れる姿勢と共感する力をもっと磨きたいと感じました。国が違えば考え方も変わるので、相手の視点に立って物事を考えることで理解し合えるのかなと思います。
谷 弁護士の仕事にも活かせそうですか?
三本 活きると感じています。依頼者の方の立場や境遇、思いに共感することで、依頼者の立場になって解決策を考えることができるからです。相手のことを知ろうとする姿勢が、信頼感にもつながると思います。
新井 僕は医者を目指しています。『JIN-仁-』というドラマを見て、別世界にたった1人になったとしても、周囲の人たちと支え合うことで何かを成し遂げられるんだと知りました。僕も主人公と同じ医者になって、多くの人を救いたいです。
三本 僕の目標は弁護士になることです。将来は経済的に苦労している人をサポートする活動がしたいので、そのためにも弁護士としてしっかり働いて自分自身が経済的に自立し、理想としている活動や事業を実現できる人間になりたいです。
谷 現時点で進む道が定まっているのはすごいことですよ。思い描いている将来に向けて、「Global Studies」での経験は活きそうですか?
新井 留学生から進路の決め方について聞くなかで、何事も逆算で考えることが重要なのだと気付かされました。「どこの学部に行こうかな」ではなく、目指している仕事に就くために必要な学びが得られる学校や学部に行くべきだと感じました。今回のプレゼンや観光案内も、目標や目的を定めて、そのために何をすればいいのかという発想で進められたと思います。
三本 僕は外国の文化や価値観を知ったことで、異なる culture や他者を受け入れる姿勢と共感する力をもっと磨きたいと感じました。国が違えば考え方も変わるので、相手の視点に立って物事を考えることで理解し合えるのかなと思います。
谷 弁護士の仕事にも活かせそうですか?
三本 活きると感じています。依頼者の方の立場や境遇、思いに共感することで、依頼者の立場になって解決策を考えることができるからです。相手のことを知ろうとする姿勢が、信頼感にもつながると思います。
フランクでフラットな立教池袋で育まれる「対話の力」
三本 谷先生は英語の授業を行うにあたって、心がけていることはありますか?
谷 本校は大学附属校ですから、受験のための英語教育ではなく“生きた英語”を育む教育を心がけています。他の先生方も教科書に加えて海外の映画や音楽、新聞記事などを教材にしていて、楽しみながら学ぶことを重視している点が立教池袋の英語教育の特色だと思います。
新井 授業を受けている身としても、立教池袋の英語教育はすごく意味のあるものだと思います。外国人の先生もいるので、「読む」「書く」だけでなく「聞く」「話す」の能力も向上して、実践の場で使える英語が身に付いている実感があります。谷先生の授業でも、現実の会話で使う機会の多い文法や単語を優先して教えていただけるので、ありがたいです。
谷 そう言ってもらえて光栄です。最後になりますが、2人から見た立教池袋の魅力を教えてください。
三本 いい意味で上下関係がないところが立教池袋の魅力です。僕らはテニス部に所属していますが、入部当初に先輩が「敬語はやめよう」って話しかけてくれたので、僕も後輩にフランクに話しかけるようにしています。フレンドリーな人が多いので、誰でも打ち解けられる環境だと思います。
新井 谷先生もおっしゃっていたように大学附属校なので、先生方も「勉強だけがすべてではない」ということを大切にされているように感じます。日々の授業や部活、課外活動などのさまざまな場面で、生徒同士や先生方と関わること、対話することの意味を教えてもらっています。
谷 本校は大学附属校ですから、受験のための英語教育ではなく“生きた英語”を育む教育を心がけています。他の先生方も教科書に加えて海外の映画や音楽、新聞記事などを教材にしていて、楽しみながら学ぶことを重視している点が立教池袋の英語教育の特色だと思います。
新井 授業を受けている身としても、立教池袋の英語教育はすごく意味のあるものだと思います。外国人の先生もいるので、「読む」「書く」だけでなく「聞く」「話す」の能力も向上して、実践の場で使える英語が身に付いている実感があります。谷先生の授業でも、現実の会話で使う機会の多い文法や単語を優先して教えていただけるので、ありがたいです。
谷 そう言ってもらえて光栄です。最後になりますが、2人から見た立教池袋の魅力を教えてください。
三本 いい意味で上下関係がないところが立教池袋の魅力です。僕らはテニス部に所属していますが、入部当初に先輩が「敬語はやめよう」って話しかけてくれたので、僕も後輩にフランクに話しかけるようにしています。フレンドリーな人が多いので、誰でも打ち解けられる環境だと思います。
新井 谷先生もおっしゃっていたように大学附属校なので、先生方も「勉強だけがすべてではない」ということを大切にされているように感じます。日々の授業や部活、課外活動などのさまざまな場面で、生徒同士や先生方と関わること、対話することの意味を教えてもらっています。
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