Art美術

表現する喜びを、自分の中から見出す

中学1年生~3年生まで、週1時間の美術の時間が設けられています。1年次では鉛筆デッサンから始まり、絵の具の使い方や色の混ぜ方の基礎を学びます。2年次では水墨画や文字のデザイン(レタリング)等を行い、発展的な表現方法を身につけると同時に、自らの興味・関心に向き合い作品に昇華する体験を重ねます。そして3年次では、文化祭のポスターの作成を時間をかけて行い、画面全体の構成や色の配置、レタリングまで総合的にデザインすることで、3年間の集大成とします。
高校での美術は、芸術講座の中から選択することができます。石粉粘土によるジオラマの制作や木彫、ペンダントヘッドの鋳造に漫画制作体験など、より専門的でユニークな学びを進めていくこととなります。

表現力を養うために、観察力を磨く

授業において、作ることや描くこと以上に大切にしていることがあります。それは「見ること」です。作品を作る前に対象を見る、言葉にすれば至極当然のことですが、重要なのはその見るという行為の中に、対象の本質を捉えようとする能動的な姿勢があるかどうかです。丁寧な観察を積み重ねた先に気づきがあり、その気づきをもって初めて表現という行為に臨まなければ、いくら技術的に卓越したものを持っていたとしても曖昧で表面的なものしか生み出すことができません。
美術の時間で取り組むような表現行為は、多くの人が大人になるにつれ段々とその機会を失っていくものと思いますが、創造的なアウトプットの機会自体は、社会に出るとむしろ学生の時分よりも多く求められます。美術の授業を通して鑑賞と表現を繰り返す中で豊かな心を育み、価値ある創造の引き出しを増やしてほしいと思います。

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